健康な肌は保湿成分をみずから作り出していて、自然に肌がうるおいます。
加齢や間違ったスキンケアで肌がカサカサになったり、乾燥がひどくて粉をふいたり、化粧水がしみたり・・・
乾燥肌の低下したバリア機能を改善して、自然な肌のうるおいを取り戻しましょう。
保湿こそが美肌への道、スキンケアの最重要ポイントです。
肌を潤わせる方法とは?
Contents
乾燥肌のヒリヒリ対策
化粧水がしみるときは、化粧水をつけないでください。
しみないで化粧水がつけられる場合は、少しずつ何回かに分けて手でつけます。
化粧水がしみて使えないときは、つけてもしみないクリームかスクワラン、ワセリンなどをつけて皮膚を保護します。
乾燥がひどいときや化粧水をつけると少しだけしみる場合には、その部分にだけセラミドやNMF(天然保湿因子)成分入りの美容液をなじませてから、化粧水をつけましょう。
乾燥がひどく、肌あれしているときの化粧品
乳液は油分が多いので、皮膜性が高く皮膚表面を覆ってしまいます。
なるべく使わないようにしましょう。
クリームは使えるものを選び、適量を朝・晩つけます。
美容液は、セラミド・NMF(天然保湿因子)成分配合のものを、やさしくおさえるようにしてつけます。
日焼け予防化粧品は、肌あれがひどい時には使わないようにします。
メイクはしないようにします。
どうしてもメイクをしなくてはならないときは、できれば粉のおしろいのみをつけるようにしてください。
ファンデーションを使う場合は、リキッドよりパウダーファンデーションの方が肌に刺激を与えません。
セラミドが乾燥肌を救う!
乾燥肌の原因に、セラミドの減少があります。
実は、セラミドは化粧品などで簡単に補うことができるんです。
セラミドの種類
・ヒト型セラミド・・・人の皮膚のセラミドと似た構造をもつ
・動物由来のセラミド・・・馬など動物から抽出
・植物由来のセラミド・・・米など植物から抽出
ヒト型セラミドはもともと人が持っているセラミドとほぼ同等の化学構造を持っています。
そのため、肌への親和性(相性のよさ)が高く、不足したセラミドを補う場合にとても有用です。
「ヒト型セラミド」には1~7までの種類がありますが、特に肌内で影響力を持っているのは「1、2、3」のセラミドです。
その中で最も高い保湿効果を持ち、肌内のセラミド全体量における最多、約2割を占めているのが「セラミド2」です。
また、加齢とともに顕著に減少するのが「セラミド3」や「セラミド5」です。
「セラミド3」はシワが深くならないよう働きかける機能も持ち、年齢と共に補いたいセラミドです。
成 分 表 示 | 主 な 成 分 |
セラミド 1 | 高保湿・外部刺激から肌を守る |
セラミド 2 | もっとも高い保湿力を持つ |
セラミド 3 | 高保湿・しわのケア |
セラミド 4・5 | 外部刺激から肌を守る |
セラミド 6・6Ⅱ | 高保湿・しわのケア・ターンオーバー促進 |
セラミド 7 | 皮膚にいる菌のバランスを整える |
乾燥肌の化粧水(化粧品)は何がいいの?
化粧水をバシャバシャつけたとしても、肌がうるおうわけではありません。
なので、乾燥肌に合う化粧水をつけることが大事になります。
保湿の決め手はセラミド配合の化粧品です。
不足しがちなセラミドは化粧品で補いましょう。
残念ですが、セラミドは年を重ねるごとに減ってしまいます。
赤ちゃんの肌のようにセラミドを体の中から作りだすことはとても困難です。
そこで、簡単にセラミドを補えるように作られたのが、セラミド配合の化粧品です。
これを使えば、確実に肌の水分を増やすことができます。
特に、保水力にすぐれているのが、セラミド1・2・3です。
化粧品を選ぶ場合は、これらのいずれかが配合されているものを選んでくださいね。
どうしても肌が乾くときは美容液もセラミド配合にしましょう。
速効性があるセラミドは、継続して使えば肌の水分を増やすことができます。
乾きにくい肌をつくれます。
もし、すでにセラミド入りの美容液を使っているのに、まだ乾燥するという方は、もしかしたらその美容液のセラミドが少ししか入ってないおそれがあります。
しっかりとセラミドが配合された化粧品に変えてみるのをおすすめします。
また、40歳を過ぎると、水分だけでなく油分も減っていきます。
セラミド入りの美容液の上にクリームなどを重ねて、油分も一緒に補給しましょう。
年齢とともに、角質層のセラミドは減少していくので、セラミド配合の化粧品でお手入れをしてくださいね。
セラミドにより乾燥肌が潤ってきたら、当然ですが若々しく見えてきます。
セラミド配合の化粧品を使えば、アンチエイジングも期待できますよ。
肌のうるおいを保つためには「セラミド」が重要なんですね。
そこで、ヒト型セラミドが配合されている化粧品を2つ、紹介します。
どちらも、トライアルで試せるので使ってみてください。
いろいろ試してみて、あなたの肌に合う保湿ケアを見つけてくださいね。
NOV(ノブ)Ⅲ バリアコンセントレイト
乾燥がひどく肌あれしているときは、少しの刺激でも敏感に反応してしまうため、化粧品をあれこれと試さずに、まずは肌の自然回復に努めてください。
乾燥がひどいときや化粧水をつけると少しだけしみる場合には、その部分にだけセラミドやNMF(天然保湿因子)成分入りの美容液をなじませてから、化粧水をつけましょう。
ノブは肌荒れ、乾燥を防ぎ、うるおいと透明感のある肌へ導く高保湿化粧品です。
NOVⅢ バリアコンセントレイト (保湿美容液)
化粧水の後、肌荒れ、かさつきの気になる部分から少しずつつけ、顔全体にやさしくなじませます。
肌あれ、乾燥を防ぎ、潤いと透明感のあるお肌へと導く高保湿美容液です。
皮膚のバリア機能をサポートし、刺激や乾燥に負けないすこやかなお肌へと導きます。
(無香料・無着色・低刺激性)
天然型セラミド(セラミド3)配合
NOVⅢ ミルキィローション (乳液)
適量を手に取り、軽くのばすようにして顔全体にやさしくなじませます。
みずみずしい感触で潤いを与え肌荒れや乾燥しがちなお肌を滑らかに整える乳液です。
天然型セラミド(セラミド3)配合
NOVⅢ モイスチュアクリーム (保湿クリーム)
適量を手に取り、かさつきの気になる部分から少しずつつけ、顔全体にやさしくなじませます。
しっとりリッチな感触で肌荒れや乾燥しがちなお肌に潤いを閉じ込め、なめらかに整えてくれる保湿クリームです。
天然型セラミド(セラミド3)配合
乾燥肌ケアのための美顔器
乾燥肌のための美顔器を紹介します。
肌の奥にセラミドを浸透させてくれる美顔器です。
rf ボーテフォトplus ex
美容液はセラミド配合
イオン導入(モイスチャーモード)でお手入れをすると、たった1回でも、ツヤツヤのぷるぷる肌になれると評判です。
付属のセラミド配合の美容液を使ってイオン導入をしてください。
オンリーミネラル エクストラセラム
RFボーテ フォトプラスEXの美容液「エクストラセラム」の特長
エクストラセラムには、マイクロ化した5種のセラミド・4種のヒアルロン酸・4種のコラーゲンが配合されています。
濃密な美容液なので、肌の奥に美容成分が浸透して、肌がもちもちになります。
セラミド1:水分保持機能とバリア機能
セラミド2:水分保持能力が高い
セラミド3:水分保持機能でシワを浅くする
セラミド6Ⅱ:水分保持機能とターンオーバーの促進でシワを軽減する
フィトスフィンゴシン
フィトスフィンゴシンとは植物由来の皮膚に優しい成分です。
皮膚の角質層にあるセラミドを構成するオイルに似ているため、細胞同士をつなぎ合わせるはたらきが期待できます。
ヒアルロン酸Na
加水分解ヒアルロン酸
アセチルヒアルロン酸
加水分解ヒアルロン酸アルキル(12-13)グリセリル
水溶性コラーゲン
加水分解コラーゲン
サクシニルアテロコラーゲン
アテロコラーゲン
正しい保湿ケア
まず肌にやさしい生活をしましょう。
肌にやさしい生活
◆ エアコン控えめで加湿器の併用がおすすめ
◆ 保湿剤、日焼け止めなど、日常のスキンケアを習慣づける
◆ 睡眠時間を十分に取る
◆ バランスの良い食事を摂る
◆ 界面活性剤でバリア機能を破壊しない
今まで気づかなかった・・・保湿ケアの盲点とは?
化粧水だけではうるおわない
化粧水の成分はほとんどが水です。
角層のバリア機能が働くので、水は肌の奥まで入っていきません。
浸透したとしても、角層の2~3層程度です。
これでは、すぐに水分が蒸発してしまい、キープできません。
シートマスクで浸透させようとしても、保湿としての役割は果たせていないのです。
化粧水は肌をみずみずしく整えるためのものなので、その清涼感で快い気分になる、というくらいの役割のものです。
化粧水は一時的
確かに化粧水をつけると、肌表面が塗れてしっとりします。
しかし、これは一時的なもので、化粧水の大部分はすぐに乾燥して蒸発します。
スプレータイプの化粧水をつけても、蒸発するときに肌の水分も奪ってしまいます。
つけた直後は濡れるけど、すぐに蒸発して乾く、という負のスパイラルにおちいります。
乳液でフタは間違い
いくら油分を塗っても、セラミドなどの保湿成分が少なければ、やはり肌は乾きます。
でも、セラミドなど保湿成分配合の乳液なら、水分をキープできます。
それは乳液でフタをするという働きではなく、セラミドに水分をキープするという働きがあるからです。
30代は皮脂の分泌量が充分にあるので、油分補給は必要ありません。
しかし、40代からは、水分だけでなく油分も低下するので、セラミド配合美容液を全体につけた上から、乾燥しやすい目元や口元には乳液やクリームを重ねると、肌が柔らかくなります。
乳液を使うなら、セラミドはどの保湿成分が配合されたものがおすすめです。
ニキビ肌にも保湿を
オイリー肌や大人ニキビ肌にも保湿は欠かせません。
べたつくので、化粧水だけですませてしまうことが多いようですが、保湿をしないと水分まで不足してしまいます。
水分不足の肌は、逆にテカリが目立って、角層のバリア機能も低下します。
なので、より大人ニキビができやすくなります。
洗顔料の保湿成分は意味がない
洗顔料に配合された保湿成分は、洗い流すので意味がありません。
洗顔料には、油分が含まれている、しっとりタイプとうたわれているものがあります。
すすぎ流したあとに、肌の上に油分が残るのでしっとりを感じる仕組みになっています。
でも、油分が残ると毛穴が詰まったり、そのあとにつける化粧品の浸透を妨げることもあります。
洗顔料を選ぶときは、あくまでも汚れをしっかり落としてくれるものを選びましょう。
乾燥肌や敏感肌の人の肌のお手入れ法
乾燥がひどくて肌あれをしている時のお手入れ法です。
乾燥がひどくて肌あれしているときは、少しの刺激でも敏感に反応してしまうため、敏感肌用・肌あれ用となっている化粧品でも敏感に反応する場合があります。
メイクはしない
乾燥がひどく肌あれをしている時は、メイクはしないようにしてください。
クレンジングは、メイクをしなければならなかったときにだけするようにしましょう。
ひどい乾燥や肌荒れの部分を除いて、皮脂の分泌が活発なTゾーン(額、鼻、あご)だけならクレンジングをしても大丈夫です。
しかし、毎日のメイク、毎日のクレンジングはいけません。
洗顔方法
洗顔するときは、Tゾーンから両頬、それから両目の順にやさしく洗います。
肌に泡が乗っている時間が長くならないように注意して、乾燥しやすい部分は泡を最後に乗せてすぐに洗い流します。
肌あれがひどいときは、水の温度に近いぬるま湯での素洗いを3~4日続けます。
肌あれが軽いときは、泡をのせる時間は10秒くらい、すすぎの回数8回くらいにするのがポイントです。
こすらないようにして、熱すぎるお湯も避けましょう。
セラミドたっぷりの肌になる
角質の水分を守ってくれる保湿成分
- 皮脂
- 天然保湿因子
- 角質細胞間脂質(セラミドなど)
この3つが助け合いながら、水分をキープしています。
角層の水分の80%以上はセラミドなどの角質細胞間脂質が守っています。
あとは、天然保湿因子が16~17%守り、皮脂は2~3%です。
つまり、セラミドなどの角質細胞間脂質が、肌の水分を守ってくれる最大のカギになります。
元々、脂質は水分と結合しませんが、セラミドは水と結合してラメラ構造と呼ばれる、サンドイッチ状の構造を作ります。
このラメラ構造に組み込まれた水は、湿度が0%になっても蒸発しません。
つまり、肌の中に充分なセラミドがあれば、真冬でも肌は乾燥しないのです。
セラミドは保湿のスペシャリストなんですよ。
セラミドは、角層の細胞と細胞をつなぐ役割もしています。
このセラミドが水分を挟み込み、さらに細胞と細胞をしっかりと接着しているから、肌は水分をキープしていられます。
赤ちゃんの肌がプルプルなのは、大人の肌に比べてセラミドの量が豊富だからです。
セラミドをたっぷり含んだ肌は、うるおいに満ちているんですよ。
できれば、赤ちゃん肌を目指したいですね~
まとめ
20歳を過ぎるとセラミドを作る肌の力は下降線に入ります。
確かに、化粧品でセラミドを肌に補うことで、肌は潤います。
しかし、これで乾燥肌が治るわけではないのです。
自分の肌が自分でセラミドを増やしていけるように、美顔器などで肌のターンオーバーを早めて、新陳代謝を高めましょう。
また、セラミドが不足するのは洗顔や寝不足などの要因が大きいので、生活習慣を見直して見るのも大事です。